Node-REDは、IoTや制御の現場でよく使われるビジュアルプログラミング環境です。
ブラウザ上の編集画面で、ノードと呼ばれるブロックを繋いでフローを構築することで、センサ値の収集や機器の制御を実現できます。
BHが提供しているField Magicコントローラー(BFLM-CL)には、Node-REDがプリインストールされており、ロジックの構築や、外部サービスとの連携をすぐに試すことができます。
Node-REDの課題
冒頭でも触れましたが、Node-REDはビジュアルプログラミング環境となっており、直感的なUIで簡単にロジックの構築が可能です。
ですが、フローの構築は単純作業が多く、規模が大きくなってくると慣れている人でも作業に時間がかかってしまいます。
AIエージェントからNode-REDを操作する仕組み
Node-REDにはフローの取得や更新といった操作が可能なAdmin HTTP APIが用意されています。
このAPIを利用することで、ブラウザのUIを介さずに外部からフローを読み書きすることが可能です。
AIエージェントからAdmin HTTP APIにアクセスできれば、専用のMCPサーバーを構築したり、Node-RED側に追加のプラグインを入れたりする必要はありません。
フローを自動生成するための前提条件
今回は以下の環境を前提として、AIエージェントからNode-REDのフローを構築する手順を紹介します。
- PC上にClaudeデスクトップアプリがインストールされていて、Claude Codeが利用できること
- Field MagicコントローラーとPCが、同じローカルネットワークに接続されていること
- PC上のブラウザから http://xxxxxxxx.local/red にアクセスできること
Field MagicコントローラーのNode-REDは、初期状態でAdmin HTTP APIが利用できる状態になっているため、追加の設定は必要ありません。
Claude Codeを使用する理由ですが、Claudeのチャット機能やブラウザ版の生成AIサービスからは、ローカルネットワーク内のNode-REDに到達できません。
そのため、Claude CodeやOpenAIのCodexなど、手元のPC上でコマンドを実行できるAIエージェントを使う必要があります。
2026年8月現在、Claude CodeやOpenAIのCodexは有料プランでのみ提供されています。
今回は上記の環境を前提としますが、条件を満たしていれば、一般的なNode-RED環境でも同様の手順でフローを生成することができます。
Claude Codeで要件を伝える

Claudeデスクトップアプリを起動して、再度メニューの上部から「Code」を選択することでClaude Codeを使用することができます。
今回はファイル操作は行わないため、作業フォルダはローカルの任意のフォルダを指定します。
作業フォルダに具体的な要件が書かれたテキストファイルを置くことで、AIにファイルを参照させることもできます。
今回はアナログ入力ユニット(BBUS-AD2)で取得したタンクの水位を監視し、閾値を超えたら接点出力ユニット(BBUS-R2P2)で警報を出すフローを作ってもらいました。
Admin HTTP APIを使って http://xxxxxxxxxxxx.local/red のNode-REDを操作したいです。
APIはv2を使用してください。
現在の構成とrevを確認してから編集内容を検討してください。
作業結果を反映する時は、必ず検討開始時のrevを指定してください。
やりたいことは以下の通りです。
BBUS-AD2のアナログ入力から、1分ごとに水位を読む
80%を超えたら高水位警報、20%を下回ったら低水位警報とする
警報時はBBUS-R2P2の出力1をONにする
低水位警報時はBBUS-R2P2の出力2をONにする
生成されたフローの確認

AIの作業が完了後、Node-REDの画面にアクセスすると生成されたフローが表示されます。
今回の指示では、injectノードで1分周期のトリガーをかけ、BBUS-AD2で水位を読み取り、functionノードで閾値判定し、その結果をBBUS-R2P2に伝える期待通りのフローが完成していました。
BBUS-AD2やBBUS-R2P2のノードはField Magic専用のノードです。これらの使用方法についてはAIに指示していませんが、ノード内のヘルプなどから汲み取って作業してもらえました。
ただし、AIエージェントが生成したフローは、期待通りに動作するとは限りません。
生成されたフローを確認するとともに、必ず動作確認を行うようにしてください。
生成されたフローは自己責任で使用してください。
生成されたフローによって問題が生じた場合でも、弊社は一切の責任を負いません。
フローの修正もAIエージェントで
生成されたフローに修正が必要な場合や、後から機能を追加したい場合があるかと思います。
AIで生成されたフローに限らず、手作業でフローを作成・調整した後でも、続きをAIに依頼することができます。
フローを生成したときのコンテキストを継続することもできますし、改めて既存のフローを読み込ませてから修正を依頼することも可能です。
AIの作業中に手作業でフローを修正してしまうと、AIが作業している内容とフローの状態がずれてしまい、意図しない結果になる可能性があります。
Node-REDのフローにはrev(リビジョン)が振られているため、AIが修正を反映する時にrevを確認することで競合を防ぐことができますが、同時に作業する場合は注意が必要です。
Field Magicとは
Field Magicは、LoRa無線やネットワーク経由で設備を監視・制御するシステムです。
広域に点在する設備や、有線での配線工事が難しい現場の設備管理に適しています。
コントローラーにはNode-REDに限らず、あらかじめTimescaleDBやGrafanaといったオープンソースソフトウェアが組み込まれており、設備の監視・制御からデータの蓄積・可視化まで、1台で完結することができます。
製品に関する資料のご請求やお問い合わせ、およびトライアルキットの詳細は、以下よりご覧ください。

