巡回負担と共有遅延をなくす3つのポイント
- 現地の巡回・手書き集計に依存せず、センサーで設備状態を定期的に自動共有する。
- 4–20mAやパルス出力も無線で一元管理し、ダッシュボードでグラフやマップをWebブラウザに表示。関係者が同時に確認・共有できる。
- 子機、中継、電池式子機で電波が届きにくい・電源がない場所もカバー。配線工事の負担を抑えて導入でき、将来的には設備制御へ拡張可能。
FieldMagicは、工場など広い施設に点在する既存設備の4–20mA/パルス出力をA/Dユニットで変換し、無線で伝送して親機に集約します。集めた計測データはダッシュボードで一括管理・可視化され、関係者間で共有が可能です。これにより、安全判断と省エネ対応の双方を支援します。
広い敷地におけるデータ収集の課題
設備は広い敷地や複数棟に分散しており、電源のない計測点や電波が届きにくい入り組んだ場所も多いため、すべてのデータを一度に収集するのは容易ではありません。担当者が定期巡回でデータを回収する方式では、「収集 → 集計 → 共有」の各工程で遅延や漏れが発生しやすく、異常の兆候を見落とす要因となります。その結果、不要な待機や過剰運転にもつながりかねません。
無線による広範囲カバーと柔軟な拡張性
FieldMagicは、子機間で最大3段まで中継が可能です。これに電池式子機を組み合わせることで、広範囲を確実にカバーできます。配線工事の負担を抑えつつ、必要な場所から段階的に拡張可能です。電波が届きにくい区画は中継で、電源が確保できない地点は電池式子機で補強し、エリア全体を隅々までカバーします。
流量計・pHセンサー・圧力計などの出力はA/Dユニットで変換し、LoRa通信ユニットを介して無線で収集。集めたデータは親機に集約され、グラフやマップで可視化されます。オプションを利用すればインターネット経由での閲覧も可能となり、関係者はどこからでも状況を共有できます。これにより復旧や調整対応を迅速化し、不要な待機や過剰運転を防止。平常時には傾向把握や点検計画の見直しにも活用できます。
機器構成図

導入が効果的な場所の例
- 工場(生産設備が点在し巡回が多いエリア)
- プラント・製造拠点の屋外計測点(配線が届きにくい区画)
- 倉庫・物流拠点(広い敷地で電源がない区画が混在)
監視の次の設備制御まで
FieldMagicは、設備状態をマップとグラフで一元表示し、必要なときにすぐ確認できます。
共有データを基に、共通の判定基準で判断できるため、人による対応のばらつきを抑えることが可能です。
さらに制御にも対応しており、しきい値超過を早期に検知して自動アクションを実行したり、遠隔で設備の停止・復帰を行えます。制御出力によって対象機器を停止・起動し、安全性と稼働の安定性を高めます。