
敷地の広い施設で「管理棟」や「中央監視室」など、中央の機能を移設・建て替えする際、大きな課題となるのが、敷地内にある設備(照明・散水設備・循環ポンプなど)との接続方法です。
公園の管理棟の位置を変更するケースでは、従来は敷地内に埋設されている配線を掘り起こし、新しい建屋に向けて制御線を引き直す必要がありました。「配線の切り回し工事」には掘削・埋設作業が伴い、費用と工期の両面で大きな負担になります。
FieldMagic(フィールドマジック)なら、配線の引き直しを大幅に削減できます。通りを挟んだ場所でもLoRa無線で通信し、地面を掘り返す土木工事を回避して、コストを抑えつつ短期間で遠隔操作を可能な環境に切り替えができます。
新設時も配線ルートに縛られず、最適な場所に管理棟を配置
従来は、既設の配管やケーブルが集まる地点の近くに管理棟を置く必要があり、敷地のレイアウトの自由度に制限が出ることがありました。無線化にすることで、管理棟の配置をより自由に検討できます。
配置の自由度
配線ルートを気にせず、見晴らしのよい場所や来園者の利便性が高い場所など、本来の導線に合わせて管理棟を配置できます。
中継機で電波の届きにくい環境もカバー
無線が届かない場合でも、中継機を置くだけでエリアを補えるため、通信テストを前提にしなくとも、無線構成を計画できます。電波状況を気にせず設計でき、遠隔化の検討が進めやすくなります。
仮設対応も容易
本設の管理棟が完成するまでの期間、プレハブの仮設事務所で制御を行う運用も、無線であれば機器の持ち運びだけで対応できます。
FieldMagicの構成例

LoRa無線で公道を跨いだ接続を実現
見通し約5kmの長距離通信に対応しており、中継機を組み合わせることでエリアをさらに広げられます。物理的な配線が難しい「公道を挟んだ向かいの建物」や「離れた施設」でも、大規模な工事を伴わずに制御盤との通信を構築できます。

配線に左右されない制御構成へ
FieldMagicで制御盤を無線化すると、管理棟の移設に伴って必要だった敷設・掘削工事を大幅に抑えられます。無線構成に切り替えることで、設備の追加や配置変更の際にも配線ルートに影響されにくく、更新後の構成変更にも柔軟に対応できる制御環境が整います。
FieldMagic(フィールドマジック)の製品詳細は以下よりご覧ください。

10km圏内の設備を無線で遠隔制御 – FieldMagic(フィールドマジック)
PLCや上位PC不要で設備を遠隔から操作・スケジュール設定。LoRa無線の遠隔設備制御システムFieldMagic(フィールドマジック)


