概要
既存ビルの中央制御システムに後付けするかたちで、大がかりな工事を必要とせずとも、自走ロボットがセキュリティゲートやエレベーターを連携できます。ローコストで効率的なロボット運用を実現し、人手不足対策や維持管理の効率化に役立ちます。

BEFORE
オフィスビルや商業施設では、セキュリティゲートやエレベーターなどが自走ロボット対応前提で構築されていないため、清掃ロボットや警備ロボットを導入しても、円滑なフロア間移動やエリアアクセスが困難。

AFTER
既存の中央制御システムに機器を後付し、追加の大規模改修を行わずとも、ビル内設備への遠隔制御指令が可能になり、自走ロボットが自由に巡回できる環境が整いました。
お困りごと・課題
既存施設の自走清掃ロボットにおいては、以下の課題がありました。
ロボットのセキュリティゲートやエレベーター等との連動
近年では、自律走行型の清掃・警備ロボットがビル内を巡回し、業務効率化が進む一方、セキュリティゲートやエレベーターなどの設備はロボット対応を想定していないため、ロボットが効率的に移動するにはこれら設備との連動が不可欠。
既存設備の大規模な改修で高コスト
新築ビルは初期設計からロボット活用を織り込めるが、既存ビルはすでに稼働中の設備を改修するため高コストになり、自走ロボット連動が難しい状況。

解決方法
インターネット経由で自走ロボットから開閉・起動信号を中央制御へ送信し、既存設備を制御可能にします。
インターネット経由の制御
自走ロボットからインターネットを通じて中央制御システムに信号を送信し、既存のセキュリティゲートやエレベーターを制御。ロボットの能動的な設備操作を可能に。

既存設備をそのまま活用
設備改造の必要がなく、中央制御システムに後付で設置するだけで対応可能。

改善効果
後付設備導入により、次のような改善効果が得られました。
ビル管理オペレーションの質を向上
古い施設や既存ビルでも、自走ロボットによる省力化・効率化に対応可能となり、ビル管理オペレーションの質を向上。
低コスト・短期間でロボット連動
既存設備を大がかりに改修することなく、低コストかつ短期間でロボット連動を実現。